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Client Packagerは、CD-ROMなどの従来型メディアを使用するユーザに送付可能なインストールパッケージを作成します。ユーザはクライアントでパッケージを実行して、セキュリティエージェントのインストールやアップグレード、およびコンポーネントのアップデートを実行します。

Client Packagerは、次の場合に特に便利です。

  • セキュリティエージェントまたはコンポーネントを、遠隔地にある帯域幅の狭いオフィスのクライアントにインストールする場合

  • インターネットへの接続に関して制限が設けられている環境、つまりクローズドLANの場合やインターネット接続ができない環境の場合

Client Packagerを使用してインストールされたセキュリティエージェントは、パッケージ作成元のサーバにレポートを送信します。

  1. ビジネスセキュリティサーバコンピュータで、 <サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV\Admin\Utility\ClientPackager に移動します。
  2. ClnPack.exe をダブルクリックします。

    Client Packagerのコンソールが開きます。

  3. パッケージの作成対象のOSを選択します。パッケージは、対象となる種類のOSを実行するクライアントにのみインストールします。別の種類のOSには、別のパッケージを作成してインストールします。
  4. パッケージの検索方法を選択します。

    検索方法の詳細については、 検索方法 を参照してください。

    パッケージに含まれるコンポーネントは、選択した検索方法に応じて異なります。スマートスキャンでは、ウイルスパターンファイル以外のすべてのコンポーネントが含まれます。従来型スキャンでは、スマートスキャンエージェントパターンファイル以外のすべてのコンポーネントが含まれます。

  5. 作成するパッケージの種類を選択します。
    表 1. クライアントパッケージの種類

    パッケージの種類

    説明

    セットアップ

    [セットアップ] を選択すると、パッケージはMSIファイルで作成されます。このファイルは、Microsoftインストーラパッケージ形式に準拠しています。このパッケージでは、セキュリティエージェントのプログラムと、ビジネスセキュリティサーバで現在使用可能なコンポーネントがインストールされます。

    対象クライアントに以前のバージョンのセキュリティエージェントがインストールされており、それをアップグレードする場合は、そのエージェントを管理するビジネスセキュリティサーバからMSIファイルを作成します。それ以外の場合、エージェントはアップグレードされません。

    アップデート

    [アップデート] を選択すると、ビジネスセキュリティサーバで現在使用可能なコンポーネントを含むパッケージが作成されます。このパッケージは、実行可能ファイルで作成されます。セキュリティエージェントがインストールされたクライアントで、コンポーネントのアップデートに問題がある場合、このパッケージを使用します。

  6. [サイレントモード] をクリックすると、バックグラウンドでクライアントにインストールするパッケージが作成されます。バックグラウンドでのインストールは、クライアントユーザを煩わせることがなく、インストール状況ウィンドウも表示されません。このオプションは、遠隔地のクライアントにパッケージをインストールする場合に選択します。
  7. [インストール前のウイルス検索の無効化 (新規インストールのみ)] は、セキュリティエージェントをインストールする前にクライアントで脅威の検索を実行しない場合に選択します。これは、そのクライアントが脅威にさらされていないことが確かな場合に実行します。

    事前検索が有効な場合、セットアップでは、次に示すようなコンピュータの最も脆弱な領域でウイルスおよび不正プログラムが検索されます。

    • システム領域とシステムフォルダ (システム領域感染型ウイルスの検索)

    • Windowsフォルダ

    • Program Filesフォルダ

  8. [ソースファイル] の横に表示されている ofcscan.ini ファイルの場所が正しいことを確認します。パスを変更するには、( ) をクリックして ofcscan.ini ファイルを参照します。初期設定で、このファイルは <サーバのインストールフォルダ>\PCCSRV にあります。
  9. [出力ファイル] で、( ) をクリックしてパッケージの作成場所を指定し、パッケージのファイル名を入力します (たとえば、 ClientSetup.exe )。
  10. [作成] をクリックします。

    パッケージが作成されると、 "パッケージは正常に作成されました。" というメッセージが表示されます。前の手順で指定したディレクトリにパッケージがあることを確認します。

パッケージをクライアントにインストールします。

クライアントの要件:

  • ディスク容量

    • 従来型スキャン: 1.5GB以上 (2GBを推奨)

    • スマートスキャン: 500MB

    パッケージの検索方法が従来型スキャンの場合は1GB、スマートスキャンの場合は500MBの空きディスク領域

  • Windowsインストーラ4.5以降 (MSIパッケージを実行する場合)

パッケージによるインストールのガイドライン:

  • パッケージをユーザに送付して、そのファイル ( .msi または .exe ) をダブルクリックしてパッケージを実行するよう指示します。

    注:

    パッケージは、パッケージ作成元のサーバにレポートを送信するセキュリティエージェントのユーザにのみ送信します。

  • パッケージファイルを右クリックして [管理者として実行] を選択するようにユーザに指示します。

  • Active Directoryを使用している場合は、各ユーザにセキュリティエージェントをインストールするよう求めなくても、 .msi ファイルを使用して、セキュリティエージェントをすべてのクライアントに同時かつ自動的にインストールできます。クライアントにログオンするユーザに関係なくセキュリティエージェントをインストールできるように、 [ユーザの構成] ではなく [コンピュータの構成] を使用します。

  • 新規インストールしたセキュリティエージェントがビジネスセキュリティサーバに接続できない場合、セキュリティエージェントは初期設定を保持しています。セキュリティエージェントは、ビジネスセキュリティサーバに接続する際にWebコンソールで自分のグループの設定を取得します。

  • Client Packagerを使用したセキュリティエージェントのアップグレードの際に問題が発生した場合は、まず前のバージョンのセキュリティエージェントをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールすることをお勧めします。アンインストール手順の詳細については、 エージェントを削除する を参照してください。